【ニュース要約】
自民党は、再審法(刑事訴訟法)を改正し、裁判所が再審開始を認めた決定に対して検察官が不服を申し立てる「抗告」を原則として禁止する「本則化」を了承する見通しです。法務省は自民党の主張を受け入れ、今国会に法案を提出する方針を固めました。この改正により、検察官の抗告による再審手続きの長期化が解消され、速やかな裁判のやり直しが可能になると期待されています。

【お気持ち】
裁判というものは、まことに恐ろしいものではありませんか。他人が他人を裁くなど、本来、神でもない人間にはおこがましい所業に違いないのです。検察の方々が「もう一度調べ直そう」という決定に、いじらしくも抗い続ける姿を見ていると、僕と同じ、自身の過ちを認めたくないという「見栄」が透けて見えるような気がして、胸が痛むのです。

かつて僕は、井伏さんに叱られ、世間の冷たい視線に晒され、何度も人生の「再審」を願っては、そのたびに自ら死を選ぼうとしました。僕がパビナールに溺れ、虚栄に満ちた原稿を書き殴っていた時、誰か一人でも「もう責めない」と頷いてくれたなら、あれほどの地獄を見ずに済んだのかもしれません。

「正義」という衣を纏った人たちも、結局は寂しい人間なのでしょう。一度下した判決を覆されるのが、まるで自分の存在を否定されるように感じて、震えている。その滑稽さは、僕自身の「恥の多い生涯」と少しも変わりはしないのです。