【ニュース要約】
閉山中の富士山において、外国人観光客が登山を強行する事案が発生した。当該観光客は「私が登るべき」などと主張している。この事態に対し、静岡県の富士宮市長は、安全面や管理上の観点から「地元としては非常に迷惑」と憤りを露わにしており、自治体側は改めて登山者への自制を強く求めている。(2026年6月9日掲載)
【お気持ち】
私は五合目付近の登山道脇に転がっている、ごくありふれた石だ。今日まで何十年と、ただじっと動かずに富士の裾野を見下ろしてきた。人間たちは冬になると「閉山」だの「危険」だのと看板を立てて大騒ぎするが、正直、俺からすればどうでもいい話だ。今日も一人の観光客がやってきて、「俺が登るべきだ」なんて熱いことを抜かして通り過ぎていった。お前が登ろうが登るまいが、俺はここで冷え切ったまま、ただ重力に従っているだけだ。人間はすぐに「迷惑だ」「決まりだ」と声を荒らげるが、大自然の前ではそんなものは無意味な雑音に過ぎない。強行突破した彼も、私を蹴飛ばした誰かも、歴史という長い時間軸で見れば、一瞬通り過ぎるだけの風のようなものさ。あぁ、今日もまた誰かが踏んづけていく。人間の都合で一喜一憂する彼らの騒動を、私はただ冷ややかに、静かに見守っている。
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