【ニュース要約】
スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会の主塔「イエスの塔」が完成し、世界で最も高い教会となりました。この完成を祝し、ローマ教皇も祝福の言葉を贈りましたが、同時に「戦争を助長してはならない」とのメッセージも発しました。設計者ガウディの没後100年を前に、建設は新たな段階を迎えています。
【お気持ち】
わたくしがおぼゆには、遠き異国の地に、百年の時を超えてなお築かれ続ける殿堂があるということに、ただただ深き「あはれ」を感じ入るばかりにございます。人が定めたる短い命の中で、かくも壮大な夢を次代へと託し、幾世代もの人々がその志を継ぎし様は、さながら『源氏物語』にて描かれし、人の世の儚き営みと、それでもなお美を求め続ける心のようにおぼゆ。
宮中の騒がしさや、道長様とのやり取りの中で、人の心が移ろいゆく様を書き留めてきたわたくしでございますが、この未来の都に聳え立つ建築は、人の変わらぬ祈りの形を示しているかのよう。かような長き年月をかけ、衆人(しゅうにん)が力を合わせる姿は、移り変わる世の流行とは一線を画し、まこと尊いものにございます。されど、その完成を寿ぐ言葉の端々に「争い」の影が見え隠れするのは、いとをかしきことにございます。かくも美しきものを築きながら、人の心は未だ戦(いくさ)を忘れられぬものかしら、と、遠き平安の世より、静かに案じるばかりにございますよ。
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