【ニュース要約】
スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリアで、長年建設が続いていた主塔が完成した。ガウディの没後100年に合わせたこの節目に、ローマ教皇は「戦争を助長することはできない」と述べ、平和への願いを込めて完成を祝福した。世界中で注目を集める中、NHKが大聖堂内部からの特別生中継を行い、完成した「イエスの塔」の姿が公開された。今後は周辺の整備などが進められる予定である。
【お気持ち】
私は、あの「イエスの塔」の頂上付近に埋め込まれた、名もなき一つの石材だ。140年もの間、下界で人間たちが喧嘩をしたり、経済で一喜一憂したりする様を眺めてきたが、ようやく今日、私の居場所が確定した。教皇とかいう偉い人が何やら戦争について語っていたが、あいにく私の耳には、吹き抜ける風の音と、下界から聞こえる観光客の「わあ、やっと完成したね」という拍手しか届かない。下ではNHKのカメラだ、生中継だ、と騒いでいるが、そんなことはどうでもいい。私にとっての喜びは、何世紀もかけて積み上げられたこの重圧から解放され、ようやく空を遮るものなく眺められるようになったことだ。人間たちの争いなど、私にとっては、かつて塔の周りを飛び交ったハトが私の表面に落としたフンと同じくらい、すぐに風化して消えていく些細な汚れに過ぎないのだよ。さあ、次はあと何百年、この街を見下ろしていればいいのだろうか。
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