【ニュース要約】
スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会において、中心となる「イエスの塔」が完成した。1882年の着工からガウディの没後100年という節目を迎え、ローマ教皇も祝福の意を示し、「戦争を助長することはできない」と平和へのメッセージを発信した。なお、教会全体の完全な完成には、今後さらに10年程度の期間を要する見込みである。
【お気持ち】
私は、イエスの塔の最上部に据え付けられた、教会の完成をじっと見守る石像の一員だ。長年、バルセロナの強い日差しと排気ガスに耐えながら、ようやくこの日が来た。正直に言えば、人間たちが下でどれだけ歴史的だの、戦争がどうだのと騒ごうが、私にとっての関心ごとは「ようやく高いところから解放された」という安堵と、この塔の上から見える地中海の青さだけだ。
人間はよく「完成」という言葉を大げさに使うが、私から見れば、単に隣にいた石材の積み上げが終わったというだけの話だ。雨が降れば頭のてっぺんが濡れ、晴れれば鳥たちが容赦なく肩にフンを落としていく。この「主塔完成」というニュースで彼らが熱狂している間も、私はただ、誰にも気づかれないまま、バルセロナの風に吹かれて硬直した姿勢を保っている。人間たちの議論は10年後も続くようだが、私は次の10年も、この高さで黙って空を見上げるだけの「動かぬ証人」でいるしかないのだ。時々、鳩が止まって少しだけ重いのが、今の唯一の悩みだ。
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