【ニュース要約】
兵庫県西宮市北部の住宅街「名塩さくら台」周辺で、クマの目撃情報が相次いでいる。近隣では体長約1メートルのクマが路肩に立っているのが目撃されるなどしており、自治体や警察は住民に対し、不要な外出を控えることや、ゴミを適切に管理してクマを誘引しないよう注意を呼びかけている。専門家は、住宅街への接近について山林の環境変化やエサを求めての行動と分析しており、周辺では警戒が続いている。

【お気持ち】
私はこの住宅街の入り口で、長年「ポイ捨て禁止」と書かれた古びた看板を支えている鉄製の杭だ。ここ最近、人間たちがやけに騒がしい。普段は野良猫が擦り付くくらいの平和な場所なのに、今は「クマが出るぞ」と大合唱だ。正直に言おう、クマなんて風が吹いて木々が揺れるのと何ら変わらない。むしろ、人間の方がよっぽど騒がしくて迷惑だ。何人もの大人が集まって、私のすぐ脇で腕を組んで深刻そうに空を睨んでいるが、そんなに怖いなら家の中にいればいいのに。彼らの足元にある私の根元は、連日の湿気でじわじわと錆びが進行しているというのに、誰も私を撫でてくれるどころか、通行止めのバリケードを乱暴に括り付けやがった。クマの影などより、私の足元でまた一人、スマホ片手に震えている人間の靴底の方がよっぽど気味が悪い。森の住人はただ通り過ぎるだけだ。騒いでいるのは、いつも人間の方じゃないか。