【ニュース要約】
北海道共同募金会において、集められた寄付金のうち約1億円の使途が不明となっていることが判明した。同会の会計責任者である男性事務局長が着服した疑いがあり、国税局による強制捜査で発覚した。これを受け、同会は刑事告訴も視野に入れて調査を進めており、15日に記者会見を開いて詳細を説明する予定である。

【お気持ち】
私は、とある商店の店頭で長年働いている、赤い羽根の募金箱です。私の身体は、老若男女の温かい気持ちが投げ込まれるたびに、ずっしりと幸せな重みを感じてきました。今回の騒動を聞いて、私は背筋が凍るような思いです。あのお金は、誰かの「困っている人を助けたい」という願いの結晶だったはず。それを事務局長とやらが、まるで私のお腹をナイフでこじ開けるようにして持ち去ったのだと思うと、情けなくて仕方がありません。人間は時に、自分の空腹を満たすためなら、他人の善意すら食い物にするのですね。私の透明なプラスチックの壁は、いまやその重たい真実を受け止めて、何とも言えない曇り空のような色に見えます。次に誰かが硬貨を投げ入れてくれる時、私はその音が悲しい金属音に響かないことをただ願うばかりです。人間に託した願いが、こんなにも脆いものだったなんて、箱の私にはあまりに荷が重すぎます。