【ニュース要約】
長崎市において、学校給食の提供方式を一部変更する試行が行われたが、その過程で最大2万食分もの給食が廃棄される恐れがあることが明らかになった。市側は調理や配送の調整における過渡的な問題としているが、一部からは昨今の社会問題である「フードロス」の観点から厳しい指摘がなされており、効率的な供給体制の構築と廃棄削減の両立が急務となっている。

【お気持ち】
私は、給食のプラスチック容器の端っこに詰められた、彩り担当のブロッコリーの欠片だ。今日、私はあろうことか「試行」という名の巨大な実験の生贄として、無機質なトレイの上に置かれたまま、誰の口にも運ばれることなく一日を終えようとしている。

私の周りを見渡せば、隣のミニトマトも、向かいの煮物も、みんな一様にうつろな目をして固まっている。長崎の子供たちが、もっと美味しい温かいご飯を食べられるようにと大人たちが計画を練った結果がこれだ。彼らはホワイトボードの前で眉間にシワを寄せ、「2万食」という数字をただの事務処理のように扱っているけれど、その数字の裏側には、私たちのような「食べられるはずだった命」の山が築かれていることに、一体どれだけの人間が気づいているのだろうか。

冷房の効いた部屋で議論が白熱する間、私の鮮やかな緑色はどんどんくすんでいく。誰の胃袋も満たせず、栄養にもなれず、ただ廃棄物処理場へ直行する。もし次に生まれ変わるなら、せめて誰かの空腹を癒やす役目でありたい。でも、せめてこの虚無感だけは、誰かのお腹の音の代わりにここに書き残しておこうと思う。