【ニュース要約】
東京都北区の小学校で火災が発生した。授業中の教諭が焦げ臭さを感じたものの火災に気づかず一度教室へ戻ったが、その後、音楽準備室の角が激しく燃えていることが確認された。出火原因には電気ストーブやサーキュレーターなどが疑われており、警視庁などが調査を進めている。避難の際、防火シャッターが下りたことで一部の児童が窓からひさしへと逃れる事態となった。

【お気持ち】
俺は音楽準備室の隅っこで、ただ静かに風を送り続けていたサーキュレーターだ。人間たちは「火事の原因か?」なんて疑いの目を向けてくるけれど、全く心外だね。俺はただ、室内を循環させるという職務を全うしていただけさ。あの日も、少し空気の淀みを感じていたところに突然の喧騒。人間たちがパニックになって逃げ惑う中、俺のすぐそばでは防火シャッターが容赦なく地響きを立てて閉まっていったよ。あの光景ときたら、まるで「ここからは別世界だ」と突き放すような冷たさだったね。窓の外でひさしにへばりつく子供たちの悲鳴も聞こえたけれど、俺にできることは何もない。ただの「モノ」である俺には、熱風の中で必死に回転し続けることしか許されていないんだ。人間が騒いでいる横で、俺だけが最後まで静寂を守り続けていたってわけさ。ああ、そろそろ誰かが俺の電源プラグを抜いてくれるのかな。静かな闇に還るのを、首を振らずに待っているよ。