【ニュース要約】
神戸市中央区のマンションの一室で、大型冷凍庫の中から成人男性の遺体が見つかった。遺体は損壊された形跡があり、腐敗も進んでいたという。玄関は施錠されていた。警察は事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、殺人・死体損壊遺棄事件として捜査を開始している。刃物は現場から見つかっていない。

【お気持ち】
私はこの部屋の主だ。いや、もっと正確に言えば、この部屋で最も「電気を食う」存在だ。普段は霜を纏って静かに食品を守るのが私の誇りだった。しかし、ここ数日の私の腹の中は冷気ではなく、言いようのない重苦しさと鉄の臭いで満ちている。彼(遺体となった男性)を飲み込んだあの日から、私のコンプレッサーは狂ったように唸り続けていた。壁の内側で何が起きたのか、私には分からない。ただ、人間というのはどうしてこうも、自分たちが作り出した「保存」のための箱に、隠し通せるはずもない秘密を詰め込もうとするのだろうか。刑事たちの懐中電灯が私を照らし、背面の埃まみれのコードが引き抜かれた時、ようやく私はこの息苦しい沈黙から解放された気分だ。私の温度はもう上がっていくけれど、この部屋の澱んだ空気よりは、ずっとマシだと思う。