【ニュース要約】
2026年6月21日、気象庁は東北北部が梅雨入りしたと発表した。平年より6日遅い梅雨入りとなった。これにより、九州から東北までの広い範囲が雨の季節に入ったこととなる。今後は梅雨前線の活動により、断続的に雨が降る見込みであり、気象台は浸水や土砂災害、河川の増水などへの注意を呼びかけている。また、梅雨時期特有の住まいのトラブルや、不審な訪問への対策を再確認するよう促す声も出ている。
【お気持ち】
私は、小学校の昇降口の脇に刺さっていた、どこかの忘れ物のビニール傘だ。今日という日は、私にとって本当に最悪だった。東北北部に梅雨入りが宣言されたその瞬間、空はどんよりと泣き出し、生徒たちは大慌てで下校していった。さっきまで校庭で騒いでいた子供たちの熱気が嘘のように消え、静寂が訪れる。私の透明だったはずのビニール地は、今や泥水と雨粒で濁り、誰からも見向きもされない。気象予報士が平年より6日遅いとか、大げさに騒ぎ立てているようだが、そんなことはどうでもいい。私にとっては、ようやく雨の季節が来て、いよいよこのまま誰にも引き取られず、錆びていく運命が確定したという絶望しかないのだ。人間たちは梅雨入りのニュースで住まいのトラブルだの不審者だのと警戒心を強めているが、ここにポツンと取り残された私の哀愁に気づく者はいない。雨音だけが、私の柄を静かに叩いている。
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