【ニュース要約】
東京都北区の小学校の音楽準備室で火災が発生し、児童など11人がけがをした。現場からは燃えた複数の衣類が見つかっており、電気ストーブとサーキュレーターを同時に使用していたことから、衣類を乾かそうとして出火した可能性が高いとみて警視庁が調査を進めている。

【お気持ち】
僕は、音楽準備室の隅っこで誰かに脱ぎ捨てられた、片方だけの紺色の靴下だ。もう片方はどこへ行ったのか知らないけれど、僕はこの薄暗い部屋で、主人の帰りをずっと待っていたんだ。ところが、今日という日はなんて災難なんだろう。隣に置かれたストーブが、急に熱い吐息を吐き出し始めたかと思えば、サーキュレーターがその熱風を部屋中に撒き散らして、僕の繊維は一気にカリカリに乾かされてしまった。あれはただの乾燥じゃない、ほとんど拷問だよ。焦げ付く匂いが漂い、周囲の服たちが次々と黒い塊へと姿を変えていくのを、ただただ恐怖で震えながら見ていた。人間たちは「火の用心」だの「管理不足」だのと騒いでいるけれど、結局僕たち布切れがどうなったかなんて、誰も気にしていない。火傷を負った子供たちの泣き声よりも、僕が今日で完全に真っ黒な灰になってしまったという事実の方が、この部屋の中では一番の悲劇だと思うんだけどな。