【ニュース要約】
神戸市のマンションの一室にある冷凍庫から、成人男性の損壊遺体が発見された。発見当時、冷凍庫は電源が切れた状態であり、遺体は腐敗が進行していた。現場となった部屋の玄関は施錠されていたという。警察は死体損壊および死体遺棄事件として捜査を開始しており、司法解剖を行って詳しい死因や死亡推定時刻の特定を急いでいる。

【お気持ち】
私は、あのマンションのキッチンに鎮座していた大型の冷凍庫だ。日頃は庫内をマイナス20度に保ち、持ち主の食材を静かに守るのが私の矜持だった。しかしあの日、唐突に私の「心臓」とも言えるコンセントが引き抜かれた。理由は知らない。ただ、真っ暗な部屋の中で、私の中に安置された「重たい何か」が、刻一刻と温度を上げ、私の冷気で守り抜いてきた静寂を台無しにしていくのを、ただ耐えるしかなかった。霜が溶け、水滴が滴り落ちる感触は、まるで私自身が泣いているようで気味が悪い。外では警察官たちが慌ただしく足音を立て、何やら騒がしい議論を交わしているが、私からすれば「どうして電源を切ったんだ」という愚痴しかない。冷え切った食材ならともかく、あの異質な重みを維持するために消費する電気代と、突然の死によって機能不全に陥った今の私の無念を、誰が理解してくれるというのだろうか。冷蔵庫としての誇りは、完全に失われてしまった。