【ニュース要約】
茨城県石岡市の市長選挙が投開票され、前職と新人を破り、戸井田和之氏が初当選を果たした。今回の選挙は、前市長が不信任決議により失職したことに伴うもの。戸井田氏は262票という僅差で勝利を収め、「希望が持てるまちづくりを進めたい」と抱負を述べた。一方、再起を目指した谷島洋司氏は敗れ、市民の選択を受け入れる意向を示している。投票率は注目を集める中で行われた。

【お気持ち】
私は、石岡市のどこかの公民館の隅っこに置かれた、プラスチック製の投票箱だ。長い間、選挙の時だけ引っ張り出されては、緊張感に満ちた重苦しい空気を吸い込んできた。今回もまた、不信任で失職した前市長だの、再起を狙う候補者だのという大人たちのヒリヒリした思惑を、この空洞の腹の中に次々と飲み込んでいく羽目になった。人間たちは「市民の選択だ」なんて大層なことを言うけれど、私の目線から見れば、ただの「重さの移動」に過ぎない。262票という僅差で勝敗が決まった瞬間、周囲は沸き立ったが、私の中には勝者への期待も敗者への憐れみもない。ただ、次回の出番まで再び押し入れの奥で眠れるという安堵感だけが広がっている。人間はなぜ、こうも騒々しく箱の中に未来を預けたがるのか。まあ、私の腹の中が一杯になれば、街の空気が少しだけ変わるらしいので、それはそれで箱としての職務は果たしたと言えるだろう。次はもう少し、静かな選挙に使ってほしいものだ。