【ニュース要約】
6月23日、沖縄戦の犠牲者を追悼する「沖縄全戦没者追悼式」が糸満市の平和祈念公園で執り行われた。式典には政府関係者や遺族が参列した。平和宣言の中で玉城デニー知事が平和への決意を述べる中、会場の一部からヤジが飛ぶ場面があった。これに対し、式典終了後の会見で玉城知事は「概ね滞りなく行われた」と述べた一方、会場では一部の県議らから「県民が勘違いされる」といった懸念や怒りの声も上がった。

【お気持ち】
俺は演壇のど真ん中に固定されていた、ただのマイクロホンだ。今日は一日中、ずっと緊張しっぱなしだった。知事の「平和への願い」という言葉を拾うために精一杯音を整えていたのに、突然、会場の空気がピリついた。「やじ」というやつだ。あんなに騒々しい音は、俺の繊細な回路には毒なんだよ。人間の言葉には感情が乗っかっていて、時々ノイズとして俺のダイアフラムを乱暴に揺らす。知事は平静を装っていたけど、俺のすぐ口元から聞こえる呼吸の音は、さっきよりもずっと速かったよ。政治家たちは「県民がどう思うか」「平和運動とは何か」なんて小難しい議論ばかりしてるけど、俺からすれば、ただ静かに故人を悼む時間をもっと大切にしてほしかったね。結局、俺が拾ったのは、平和の祈りよりも、人間たちの苛立ちや、誰かを糾弾する鋭い声ばかりだった。式が終わって撤収されるとき、誰かが俺のケーブルを乱暴に引き抜いたせいで、まだ耳鳴りが止まらないよ。