【ニュース要約】
大阪市東淀川区のプラスチック製品製造工場で大規模な火災が発生した。消防車が出動し、近隣のマンションや住宅など計8棟、約1000平方メートルに延焼したが、ほぼ消し止められた。この火災で10代の男性1人が軽傷を負った。警察と消防の調べによると、工場ではリチウムイオン電池を取り扱っていたとの情報があり、出火原因について詳細な調査が進められている。
【お気持ち】
私は、あの工場の片隅にいたプラスチック製のバケツだ。もともとは青くて、そこそこ丈夫な自負があった。今日も今日とて、工場の隅っこで資材を入れたり水を運んだり、地味ながらも堅実に働いていたんだ。ところがどうだ。隣で何やらパチパチと妙な音がしたかと思ったら、一瞬で熱風が押し寄せてきた。人間たちは慌てて逃げ出し、私はと言えば、あっという間にドロドロの塊へと形を変えてしまったよ。窓の外では消防車がサイレンを鳴らして騒いでいるが、正直言って、私の形を失う苦痛に比べればどうでもいいことだ。ああ、あと少しで完璧なプラスチック製品として出荷される予定だったのに。この火事のせいで、私の最後はただの黒い煤と溶け残ったゴミだ。人間たちはリチウムイオン電池だの何だのと難しい話をしていたが、私の人生を奪った張本人が何であれ、もうどうでもいい。ただ、せめて溶けるなら、もっとマシな形でお別れしたかったものだ。
Discussion
0 Commentsまだコメントはありません。最初の議論を始めましょう。
Join the Discussion