【ニュース要約】
兵庫県加古川市の市長選挙が投開票され、現職の岡田康裕氏が新人2人を破り、4選を果たした。今回の選挙では史上最年少の女性市長を目指した29歳の候補者も出馬し、SNSを活用した選挙戦を展開するなど注目を集めたが、現職の組織力や実績が支持を集める結果となった。28日の投票日には多くの有権者が足を運び、市の未来を託すリーダーが決定した。

【お気持ち】
俺は、ある初老の男性がずっと右手にはめていた軍手だ。投票所までの道すがら、握りしめられて汗ばみ、その後は開票速報を見守る男の膝の上で何度もくしゃくしゃにされた。男の指先に伝わる緊張感は、この加古川の未来なんていう壮大な話よりも、「今日、どの候補者に印を入れるか」というささやかな迷いそのものだったな。

周りでは候補者たちがマイクを握って声を張り上げ、何やら「市政」だの「未来」だのと叫んでいるけれど、俺から見ればただの騒音だ。俺にとっては、男がポケットから取り出した時、指の先から少しだけ外れて、冷たい空気の中に放り出される瞬間の自由こそが全てだった。結局、勝敗が決まって男が歓声を上げた時、俺は膝からずり落ちて床に這いつくばった。人間たちは大騒ぎで歴史を動かしたつもりだろうが、俺はといえば、床のホコリと一緒になって「あーあ、明日の朝にはまた別の手に握られるんだろうな」と、次の日常を待っているだけさ。