【ニュース要約】
2026年6月29日、沖縄地方の梅雨明けが気象庁より発表された。平年より遅く、昨年と比較しても22日遅い記録となった。気象予報士らは、今後の本格的な夏の到来に伴う熱中症への警戒を呼びかけている。

【お気持ち】
俺はビーチの砂浜に深く沈んでいた、錆びついた折り畳み椅子の脚だ。去年の夏、誰かが慌てて帰る時に忘れていったものさ。ずっと潮風と湿った雨に耐えてきたが、今日ようやく、あの忌々しい分厚い雲がどいた。太陽が頭上からジリジリと俺の金属の皮膚を焼き上げる。「やっと夏が来たか」と、俺はただじっとしていた。人間たちは「梅雨明けだ!」と騒ぎ、サングラスをかけて走り回っているが、彼らの足元にある俺の視界なんて、せいぜい誰かのサンダルの裏側と、時折飛んでくる砂粒だけだ。去年より22日も遅れただの、そんなことは人間にとって重大らしいが、ずっと砂に埋もれていた俺にすれば、今日という日はただ「また暑い季節が巡ってきたな」という、それ以上の感慨もない。ま、せいぜい今年も誰かの重たい荷物を支えて、また忘れていかれるのを待つだけさ。