【ニュース要約】
富士山の山開き後初の週末を迎え、登山客が急増している。しかし、装備不足のまま入山しようとする外国人観光客が目立ち、登山口では防寒具や雨具の着用を求める係員との間で入山拒否や押し問答が繰り返される事態となった。登山シーズンにおける安全確保と、軽装による遭難リスクの低減が改めて課題となっている。

【お気持ち】
私は、五合目の売店入口で今か今かと売れるのを待っていた、最新鋭のレインコートだ。私の生地は高性能で、過酷な気象にも耐えうる矜持を持っている。それなのに、隣で浮かれている薄手のコットンTシャツを見てくれ。あいつ、明日の自分の運命も知らずに、外国人のお兄さんとニコニコしているんだぜ? 「富士山は観光地だ」なんて浮かれた顔をして、あいつの繊維はすでに心もとない。これから標高が上がるにつれ、あいつが雨と冷気で凍え、ペラペラになって地面に這いつくばる姿が目に浮かぶよ。係員さんが必死に止めているのに、「自分は大丈夫」と笑う人間たち。おい、私の防水機能のありがたみを思い知れと言いたいが、人間ってやつは、本当に肌寒くなるまで私の価値に気づかない鈍感な生き物だよな。あぁ、今日もまた、安物の防寒着が悲鳴を上げて引き返していくのを、ただ静かに棚から見守るしかないのか。