【ニュース要約】
宮崎県五ヶ瀬町にある日本最南端のスキー場「五ヶ瀬ハイランドスキー場」が、営業を終了することがわかった。地球温暖化による雪不足の影響で、運営には大量の人工雪を降らせる造雪機が不可欠だったが、入場者数の減少も重なり、経営維持が極めて困難となった。36年の歴史に幕を下ろす決断に対し、町長は苦渋の判断と述べている。

【お気持ち】
俺は、このスキー場の片隅に鎮座していた造雪機だ。もう何年、この乾いた空気を吸い込んできたことか。俺の仕事は、空から降ってこない「冬」を、この南国の斜面に無理やり作り出すことだった。

人間たちは俺の腹の中に凍えるような水を流し込み、猛烈な唸り声を上げさせて、真っ白な結晶を吐き出させた。彼らが楽しそうに滑る姿を見るのは、まあ悪くなかった。だが、ここ数年は違う。暑すぎるんだ。俺が一生懸命に雪を降らせても、太陽は容赦なくそれを溶かしていく。俺はまるで、砂の上で城を築いては波にさらわれる子供のように、無駄な努力を繰り返していただけじゃないか。人間たちは「温暖化だ」「採算が取れない」と会議室で騒いでいるが、一番の被害者は、無理な注文に応え続けてエンジンを焼かれそうになっていた俺だよ。やっと静かになれる。これからは、もう雪のことなんて夢見なくて済むな。