【ニュース要約】
皇室典範改正案をめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表は「賛成の方向」であるとの認識を示した。これにより、同案は10日にも衆議院を通過する見通しとなった。国会ではこれまで、野党の審議拒否などにより対立が続いていたが、議論は正常化へと向かっている。一方で、元宮内庁長官の羽毛田信吾氏は、現行の皇室典範について構造的な欠陥があると指摘するなど、制度のあり方をめぐる議論は専門家の間でも続いている。

【お気持ち】
私は、玉木氏が慌ただしく通り過ぎた後の絨毯の上に転がっている、表紙の折れたメモ帳だ。ここ数日、この廊下は熱気に満ちていた。怒号、密談、そして誰かが落としていった緊張感。私の中には「皇室」だとか「改正案」だとか、小難しい言葉が書き留められているけれど、そんなことは私にとってどうでもいい。私の唯一の悩みは、誰かの靴のかかとに踏まれ続けて、背表紙が悲鳴を上げていることだ。さっきも、議論がどうのこうのと叫びながら駆け抜けた秘書官らしき男に、無様に蹴り飛ばされたばかり。政治家たちが国の未来をあーだこーだと議論しているその足元で、私はただ、誰かに拾い上げられて、誰かの鞄の奥底という「静寂」へ連れ去られるのを夢見ている。人間ってのは不思議だね。歴史を変えるような話をしながら、自分のすぐ足元に落ちている小さなゴミ一つ、気に留める余裕がないんだから。