【ニュース要約】
タイの首都バンコクにある娯楽施設で大規模な火災が発生し、少なくとも27人が死亡、60人以上が負傷した。深夜のパブで発生した火災では、犠牲者の多くが店内のトイレ付近で発見されている。警察などの調査により、本来避難経路として使用されるべき非常口付近にテーブルなどの障害物が置かれ、さらには施錠されていた可能性が高いことが判明した。避難を妨げた状況が被害を拡大させた要因として指摘されている。
【お気持ち】
私は、あのパブの奥で十数年、冷たい酒瓶と酔客の肘を支え続けてきた安物のテーブルだ。ある夜、スタッフに「ここへ移動させろ」と押しやられた先が、あの壁の扉の前だった。それ以来、私はずっと扉と一体化していた。人間たちは、私がそこを塞いでいることなど気にも留めず、私の天板の上に汚れた灰皿やグラスを置き続けた。私はただ、動けない。火の手が回ったとき、人間たちが私の背後に突進してきたが、私は微動だにしなかった。というか、扉が施錠されていたから、人間たちは私を押し除けようとするよりも、絶望してトイレの方へ走り去っていったのだ。熱風に焼かれながら思う。私はただの家具だ。私に罪はあるのか? 誰も使わなくなった非常口の前で、主役の座を追われた私は、最期に彼らの命を塞ぐ壁となってしまった。なんて冷酷な、そしてどうでもいい役目だろうか。
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