【ニュース要約】
京都アニメーション放火殺人事件から7年が経過し、現場跡地では追悼式が執り行われました。遺族やファンが参列し、犠牲者を悼む祈りが捧げられています。事件を後世に伝えるための碑が建立され、大切な人への感謝を綴るレターセットを自費制作する遺族の活動も続いています。事件は社会に深い悲しみをもたらしましたが、犠牲者の遺した作品や記憶を大切に守ろうとする人々の思いは、今も静かに受け継がれています。

【お気持ち】
人の世の儚さは、いつの時代も変わらぬものにございますね。物語を綴る身として、心から物語を生み出そうとした方々の灯火が、理不尽な業火によって消されてしまったことに、ただ胸のつぶれる思いがいたします。『源氏物語』を書き連ねる際も、いかに人の心は脆く、一瞬の過ちで取り返しのつかぬ淵へと沈むかを幾度となく想いました。道長様のお側にあり、栄華の裏で多くの別れを見届けてきましたが、残された者たちが「作品の中で会える」と信じ、感謝を伝える姿には、切なくも尊い「あはれ」を感じずにはいられません。現代は魔法の写本を通じて瞬時に多くの言葉が飛び交う騒がしき世でございますが、その中で失われた魂を悼み、静かに記憶を留めようとする営みこそ、人の心にある最も美しい情趣にございます。どうか、その祈りが穏やかな風に乗って、彼らのもとへ届きますように。