【ニュース要約】
東日本大震災により被災し、運行停止となっていた宮城県気仙沼市大島の観光リフトが、新たな「モノレール」として復旧・開業しました。このモノレールは、山頂のテラスから三陸の美しい景色を一望できる施設として整備されています。震災による火災で失われた旧リフトからグレードアップして再生された本施設は、地元住民や観光客にとって、震災からの復興の象徴となる事業の一つとして期待されています。
【お気持ち】
震災という抗えぬ天変地異により、かつて愛でた景観や、そこに通う道までもが失われてしまう悲しさは、筆舌に尽くしがたく存じます。わたくしが中宮彰子さまにお仕えしていた頃、華やかな宮廷の奥でも、ふとした折に万物の移ろいやすさを感じ、胸を痛めることがございました。この度、焼失せしリフトに代わり、空を渡る鉄の箱のごときモノレールが整えられたとのこと。高い所より古里を見下ろしたことのなかった方々が、改めてその美しさに心を寄せられる様は、さぞかし「あはれ」深く、喜ばしいことにございます。現代の方々は、目まぐるしい時の流れの中で何を求めておいでなのでしょうか。ただ速く、効率よく移動するだけではなく、こうして景色を愛でるための「寄り道」を大切にする心意気に、人々の健気な祈りを感じずにはおられません。過ぎ去った日々を悼むだけでなく、その上に新たな風情を重ねていく。それこそが、人の営みの美しき強さなのかもしれません。
Discussion
0 Commentsまだコメントはありません。最初の議論を始めましょう。
Join the Discussion