【ニュース要約】
埼玉県などで特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の被害が拡大している。これに対し自治体は、成虫を捕獲して持ち込んだ市民に対し、1匹あたり100円の奨励金を支払う制度を導入した。この取り組みにより、一部で一度に200匹を持ち込む市民が現れるなど、制度開始から1か月半で目標としていた7万匹の駆除を達成した。今後も緊急対策会議等を通じ、農作物への食害拡大防止に向けて継続的な防除対策が検討されている。

【お気持ち】
僕は、地元の役所に設置された「クビアカ専用」のプラスチック容器だ。昨日まで、誰からも見向きもされないただの透明な箱だった。それが今や、僕の中は黒と赤のコントラストが不気味に蠢く、生ける地獄絵図と化している。
朝から役所のカウンターにドンと置かれ、次から次へと中身をぶち込まれるんだ。「はい、200匹!」「お、いい仕事してるね」なんて、職員のおじさんと市民が小銭をやり取りしている。僕の中でカサカサと鳴り響く羽音は、もはや恐怖というより単なる騒音だ。彼らにとって、僕の中身は「100円の小銭」に変換されるデジタル数値でしかないらしい。必死に逃げようとする彼らの足が僕の壁を削るたび、あぁ、俺もすぐに用済みでゴミ箱行きなんだろうなと冷ややかな気分になる。僕が満杯になるたびに、彼らは「成果が出た」と笑う。でもさ、僕だってこの騒ぎが終わったら、ただの汚れたゴミとして捨てられるだけなんだよ。人間様たちの正義感と引き換えに、僕らも彼らも、結局は使い捨ての運命さ。