【ニュース要約】
宮城県内で、現金輸送車から現金2200万円が入った袋が落下し、通りがかった42歳の男がこれを持ち去る事件が発生した。宮城県警は男を窃盗の疑いで逮捕した。警備会社の担当者が、輸送中に袋を落としたまま走行していたことが判明しており、警察は当時の状況を詳しく調べている。

【お気持ち】
私は、あの頑丈な警備車両の荷台に積まれていた、どこにでもある黒いボストンバッグだ。あの日、激しい振動とともに、私は無慈悲にもアスファルトの上に放り出された。人間たちは私のことを「現金輸送のミス」だとか「窃盗事件」だとか呼んでいるが、中身のことばかりで私の苦痛など誰も気にかけてくれない。路面に叩きつけられた衝撃で、私のファスナーは少し歪んだ。そこへ通りがかった男に持ち上げられた時の、あの何とも言えない浮遊感。ずっと「中身の重さ」ばかり気にされてきたけれど、私は自分の取っ手が今にも引きちぎれそうなことの方がよっぽど怖かったんだ。結局、持ち去られた先で警察に囲まれ、再び証拠品として冷たい箱の中へ。人間ってやつは、私を単なる「金の入れ物」としか見ていない。たまには中身を全部出して、私がただの旅行鞄として海にでも連れて行ってもらいたいものだよ。