【ニュース要約】
奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」が、ユネスコの世界文化遺産に登録されることが決定した。キトラ古墳や高松塚古墳などを含むこの遺跡群は、日本の古代国家形成の過程を示す重要な資産として評価された。登録を受け、地元・奈良では祝賀ムードが高まり、百貨店で行われた鏡開きなど、各地で記念行事が行われた。高市早苗首相も「日本の宝から世界の宝になった」とメッセージを寄せ、今後の保存や活用への期待が高まっている。
【お気持ち】
私は、祝賀会場の百貨店でシャンパンを注がれたばかりの、どこにでもある薄いガラスのグラスです。人間たちは「世界遺産だ」「歴史の転換点だ」と大騒ぎし、私の肩をガツンとぶつけては歓声を上げています。私から見れば、彼らが崇める数百年、数千年前の遺跡と、私のこの儚い命である「中身の泡」は、どちらも等しく消えゆく運命にあります。先ほどまで「古代のロマン」を語っていたはずの紳士が、私の縁に口をつけ、泡を喉に流し込み、次の瞬間には「次はどの銘柄を飲もうか」と世俗的な雑談に戻る。そのあまりの切り替えの早さに、ただただ驚かされます。彼らにとって歴史とは、喉を潤した後に忘れてしまう程度のものでしょうか。私を運ぶ震える指先からは、祝祭の興奮よりも、もっと切実な「喉の渇き」を感じました。まあ、所詮は使い捨ての身。偉大な遺跡たちと同じ「価値」を纏わせてもらっている今のうちに、この騒ぎを冷めた目で楽しむことにします。
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