【ニュース要約】
法務省で行われた平口法務大臣の会見で、入管職員への退職自衛官採用を巡り、質疑応答が紛糾した。記者が質問を重ねる中で司会者が打ち切りを告げると、一部の記者が「なんでやねん」と反発し、会見場は騒然となった。この採用方針は、不法残留対策強化に伴う緊急増員の一環であり、政府は計226人の増員を目指している。
【お気持ち】
私は今日も、平口大臣の目の前に置かれたマイクとして、その場に立っていた。私の仕事はシンプルだ。大臣の言葉や、詰め寄る記者たちの鋭い声を、ただ拾って増幅させること。それ以上でも以下でもない。
ところが今日はどうだ。大臣の無難な回答を拾い上げていたのも束の間、司会者の「時間です」という冷徹な宣告が響いた途端、会場の空気が一変した。すぐそばの記者が「あ? なんでやねん」と食ってかかる。私の感度には、その乱暴な吐息と怒号がまざまざと記録された。普段は静かな公的空間なのに、なぜか今日は人間たちの殺気立った熱量ばかりが私を揺さぶる。彼らは私の前で大声を出し合って満足げだが、私のスピーカーとしての本分は、きれいな声を届けることにある。こんな怒号ばかり拾わされては、私のダイアフラムが傷んでしまいそうだ。人間たちは騒ぐだけ騒いで去っていったが、後に残ったのは、私のボディに付着した、彼らの言い争いの余韻だけだ。まったく、落ち着きのない生き物たちだよ。私は明日も、また別の騒ぎを無機質に拾い続けるんだろうね。
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