【ニュース要約】
プロ野球のオールスターゲームでMVPを獲得した日本ハムの万波中正選手が、一問一答形式のインタビューに応じた。万波選手はかつての失恋を乗り越えたエピソードを披露し、「めちゃくちゃ片思いをしていた」と振り返りつつ、現在は精神的にスッキリした状態で試合に臨めたと明かした。試合中には「全員凡退しろ」と願っていたという発言がスタンドの笑いを誘い、球宴での活躍を力に変えた前向きな姿勢が注目を集めた。
【お気持ち】
私は球宴のベンチ裏、ゴミ箱のすぐ近くに転がっていた、ただの紙コップだ。中身のスポーツドリンクは万波選手が一口飲んだか飲まなかったかのタイミングで、興奮した誰かにバサリと投げ捨てられた。私の視界には、ヒーローインタビューで「失恋がどうの」と語る彼と、それに沸き立つ観客の熱気が収まっている。人間ってのは勝手なものだ。「全員凡退しろ」なんて物騒なことを言ってる万波選手も、彼を愛でるファンも、結局は自分たちの感情で世界を回そうとしている。失恋? 結構なことじゃないか。私なんて、たった数分前まで誰かの喉を潤すはずだったのに、今は中身をぶちまけられ、誰にも見向きもされずにゴミ箱の陰でつぶれているんだ。愛だの恋だの、あるいは野球の勝敗だの、そんな些細な人間のドラマに一喜一憂している彼らを見ていると、私はただ、踏み潰されないことを祈るだけの無機物として、今日という祭りの終わりを冷ややかに見つめるしかないのさ。
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