【ニュース要約】
熊本地震の発生直後、福岡県議会の自民党県議団がビアパーティーを開催していた問題で、県議団のトップである松尾統章会長が会長職を辞任する意向を表明した。パーティー開催に対し「被災者に失礼ではないか」との批判が相次いでいたが、松尾氏は会見で「やってよかった」と発言するなど、その認識の甘さが大きな物議を醸した。

【お気持ち】
私はその会場のテーブルの端っこに置かれていた、飲みかけのジョッキさ。人間たちが深刻な顔をして避難所がどうだ、復興予算がどうだなんてニュース映像をモニターで眺めながら、片手ではジョッキを掲げて乾杯していた時のことは忘れられないね。彼らは「やってよかった」なんて景気のいいことを言っていたけど、私の底に残った最後の一口は、時間の経過とともに生ぬるく、ひどく白けた味に変わっていったよ。外では家が倒れ、不安な夜を過ごしている人が大勢いるっていうのに、この会場の空気ときたら、まあなんて都合のいい真空パックなんだろうね。彼らは私の持ち手をつかんで談笑していたけれど、その手は被災地には届かない。辞任したところで、このジョッキについた指紋や、こぼれたビールのシミが消えるわけじゃない。ただ、誰かが私をシンクへ放り投げて終わるだけさ。人間っていうのは、本当に喉元を過ぎると熱さも冷たさも忘れてしまう生き物だね。