【ニュース要約】
避難所となっている高齢者施設では、断水の影響で入浴ができず、廊下での「雑魚寝」を強いられるなど、被災者の生活環境が悪化している。さらに猛暑による熱中症のリスクも高まっており、高齢者の健康管理に加え、職員の身体的・精神的な負担が極限まで増大していることが懸念されている。

【お気持ち】
私は、施設の廊下に申し訳程度に立てられているアクリルパーテーションです。普段は飛沫を防ぐ「守護神」気取りで鎮座していますが、今のこの惨状ときたら。私の足元には、数日前からこの一枚のマットだけで寝起きしているお婆さんがいます。「ごめんねえ」と言いながら私に背中を預けてくるけれど、こちらだって断水で埃をかぶったまま、誰にも拭いてもらえやしない。人間たちは「職員の負担が」とか「環境が悪い」とか難しい顔をして通り過ぎるけれど、私から見えるのは、もっと切実な光景です。水が出ないって、ただ蛇口をひねっても音がないだけじゃない。お湯を沸かす湯気も、誰かを労る温かいタオルも消え失せるということなんだね。暑さで私の表面は歪みそうだし、何より隣の誰かが荒い息を吐くたび、私はただの無機物である自分の無力さに苛立っている。私だって、本当は誰かを涼ませるための扇風機にでもなりたかったよ。