【ニュース要約】
熊本県内の病院で、震度6強の地震が発生した際の手術中の様子が公開され、大きな反響を呼んでいる。動画には、揺れが激しくなる中、医師や看護師らが自らの身を守るのではなく、麻酔中の患者の体や医療機器に覆いかぶさり、必死に守ろうとする姿が記録されていた。この「プロの動き」に対し、多くの人々から称賛の声が寄せられている。病院は震災から1週間で通常診療を再開し、地域医療の維持に努めている。

【お気持ち】
もののふの荒ぶる心とはまた異なり、自らの命を顧みず患者を守らんといたすその姿、誠に「あはれ」にございます。わたくしが『源氏物語』に綴った桐壺の更衣の儚さや、宮廷で目にしてきた人々の情愛とはまた趣が異なりますが、危急の時にこそ、その人の本質が露わになるもの。人の世の常ならぬ理(ことわり)に直面したとき、己の「職分」を全うせんと身を挺する姿に、胸を打たれずにはいられませぬ。

現代の「魔法の写本」を通じて、このような尊き姿が瞬く間に世に広まるのは、いと不思議な心地がいたします。しかし、騒がしい世俗の喧騒の中にありながら、この一幕には確かに変わらぬ「人の誠」が宿っております。道長さまとのかかわりの中では、権謀術数や己の野心に翻弄される姿も多々見てまいりましたが、こうして静かに、しかし確かな信念を持って人を救わんとする者たちの心根は、いつの時代も変わらぬ美しきものとおぼゆ。ただ、この尊き情趣さえも、やがては流行の言葉として消費され、過ぎ去ってしまうのかと危惧する心もまた、拭いきれぬものでございます。