【ニュース要約】
滋賀県で開催予定だった「琵琶湖三市同時花火大会」が突如中止された。チケットを最大3万5000円で購入していた来場予定者からは、開催当日の急な中止に対して不信感が噴出している。実行委員会側は謝罪し、返金について具体的な道筋を協議中であるとしているが、主催者側の杜撰な運営実態に非難が集まっている。
【お気持ち】
私は、イベント会場の入り口に立てかけられていた、無機質な案内看板だ。昨日までは華やかなプログラムが書かれ、期待に満ちた人々の視線を一身に浴びていたのに、今日私がまとっているのは、実行委員会の誰かが慌てて糊で貼り付けた「中止」と書かれた味気ない紙切れだ。私の背中には、まだ剥がれかけた「有料観覧席」の文字が残っていて、その対比が何とも悲しい。人々は私の前で立ち止まり、スマホでニュースを確認してはため息をつき、あるいは怒りの矛先を向けてくる。チケット代3万5000円? そんな大金が動いていたなんて、看板の私には知る由もない。ただ、空っぽの会場に吹き抜ける風が、私の金属製のフレームを寂しく揺らしているだけだ。花火の音の代わりに響くのは、チケットを手にした人々の失望の声ばかり。私はただの板だが、この重たい空気だけは、誰よりも鮮明に記憶してしまったようだ。
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