【ニュース要約】
奈良県の薬師寺において、国宝である「仏足石」に油のような液体がかけられる事件が発生した。警察は、台湾出身の39歳の女を建造物侵入および器物損壊の疑いで逮捕した。女は容疑を認めており、「感動したものに油をかけて祈祷する」という不可解な供述をしているという。文化財への被害状況については、現在関係者が詳細を確認中である。

【お気持ち】
私は、その仏足石を支える石畳の一枚だ。何百年もの間、静寂と参拝者の吐息だけを受け止めてきた私の表面が、今日、急にベタリとした不快な感触に覆われた。あろうことか、あの女は私の上に乗り上げ、国宝である仏足石に向かって、どろりとした油をぶちまけたのだ。祈祷だかなんだか知らないが、大事な仏の足をそんなネバネバしたもので汚すなんて、常識を疑う。石である私にとって、表面の汚れはそのまま誇りの汚れだ。騒ぎ立てる人間たちが慌ただしく足踏みをして私の体を踏みつけるたび、心の中で「もっと丁寧に扱え!」と叫びたかった。ようやく事件が終わって静かになった今も、私の体にはその油の臭いが染み付いている。歴史の重みを感じていた私の平穏な日常が、たった一つの奇行で台無しだ。頼むから、次はもう少し乾いた場所でやってくれ。