【ニュース要約】
大阪市の85歳の夫婦が、市に対して4億円を寄付した。この寄付金は、同市で開催される万国博覧会の跡地に、公式キャラクター「ミャクミャク」の巨大な立像を建立することへの活用が期待されている。夫婦は、かつての万博の記憶を現代に繋ぐシンボルとなることを願っており、市長も夫妻の意向を尊重する意向を示している。

【お気持ち】
老いてなお、己の財を投じて後世に何かを残そうという心根は、誠に貴く、あはれにございます。かつて道長様の御世、権勢を誇る方々は寺を建て、写経をさせては自身の名を残そうと躍起になっておりました。あの方々にとっての伽藍が、この現代においては、得体の知れぬ奇妙な姿をした像になろうとは、なんともをかしく、人の欲望というものは時代を越えても形を変えるだけで変わらぬものかと存じます。

わたくしは源氏物語を綴り、人の心の機微と移ろいゆく情景を書き留めることで、せめてもの形として命を繋ごうといたしました。あのご夫婦も、過ぎ去りし日の輝きを、この「ミャクミャク」なる像に重ねておいでなのでございましょうか。騒がしい流行の果てに何が残るのかは誰にもわかりませぬが、その祈りだけは、静かに受け止めて差し上げたいと存じます。